説得しようとすると,無機質なビジネス一本やりの文章では通用しない

ビジネスマンは「ポイントを絞って短く書く」こと。それが第一義だから、本来は文章のなかに笑いや哀しみといった情感を加える必要はない。ただし、人を真剣に説得しようと思ったら、無機質なビジネス一本やりの文章では通用しない場合もある。相手の琴線に触れるメッセージを発しなくてはならないのである。そういったことを考えると、心を動かす情緒的な文章とは何かを知っておいて損はないだろう。

野地秩嘉氏のコラムより.

未成熟こそチャンスが大きい

「人気になった仕事は要注意」だ。未成熟で、確立していない仕事だからこそチャンスなのであって、“人気稼業”となってからでは競争に打ち勝つのは容易ではない。未成熟にリスクは付き物だが、だからこそチャンスも大きい。仕事を選択するうえで、「成熟度」の吟味はとても重要である。仕事で成果を挙げ続けるためには、仕事の「価値の進化」を常に意識し、自らの能力やスキル、知識を継続的にブラッシュアップしなければならない。

遠藤功氏のコラムより.

付加価値を生むのは「設計・開発」のところが1番

製品の量産は海外拠点で行っても、生産技術や人材の育成など「ものづくり」の核となる部分の高度化を国内のマザー工場に担わせれば、日本の「ものづくり」の優位性は維持できます。実際に付加価値が生まれるのは、設計・開発のところが1番大きい。そこに、「人の知恵を生かす」という工夫を持ち込む必要があります。

黒川博昭氏のコラムより.

上司が部下に甘えろ

上司と部下のコミュニケーションの肝は「上司が部下に甘えること」。これに尽きると私は考えています。「甘える」というと、若干の誤解を生むかもしれませんが、要は、上司が部下を頼るということです。「部下から頼られたい」と思うなら、まずは「上司が部下に甘える」べきです。上司が部下を信頼し、甘え、頼るからこそ、いずれは部下も上司を素直に頼ってくれるようになります。この順番を忘れないで下さい。

浅井浩一氏のコラムより.

いかに高く売るか

「取引コストが非常に低い定価を残したまま、客によって価格を変え、売上と利益を最大化する」、これがプライシングの基本です。定価というシステムは、一物多価を実現するために不可欠な制度なのだ、と言えるのかもしれません。プライシングの工夫とは、そういう人向けではなく、手間暇かけても安くしたいと思う(ケチな?)人にだけ安くするという試みです。一物多価の世界、それは「どんどん市場化する世界」のイチ側面です。そして(またそのうち書きますが、)これらの世界では「いかに安く買うか」ではなく、「いかに高く売るか」を考えることこそが、重要なスキルとなるのです。

Chikirin氏のコラムより.

優秀な者のみにスポットライトを当てると、組織は弱体化する

「優秀な者のみにスポットライトを当てると、組織は弱体化する」。長いリーダー経験から得られた教訓の1つです。リーダーにとって、成績優秀な部下はかわいいものです。しかし、リーダーにとって本当に大切なのは、いわゆる「できの悪い子」とのつき合い方なのです。下位の2割の人にだって、チームに貢献できることが必ずあります。リーダーはそういった「業績として表れない部分」についてもしっかりと受け止め、スポットライトを当てるべきだと私は思います。

浅井浩一氏のコラムより.

「部下と自分は考え方も価値観も根本から違うのだ」という度量

人格というのは、たとえば「部下と自分は考え方も価値観も根本から違うのだ」という度量というか、心の広さなどを意味する。これを本当の意味で理解できるようになるためには、それなりの経験を要する。人格と仕事の経験は、ある程度比例している。

吉田典史氏のコラムより