お金を追うな、仕事を追え

「前年比○%の売上」などという数字はお客さまの満足の「結果」や満足の「度合い」であって、いわば成績表です。それが究極の目的となってはいけないのです。そして数字だけを追いかけている経営者からは、志のある優秀な人材が離れていくでしょう。私の人生の師匠のお坊さんは、よく「お金を追うな、仕事を追え」とおっしゃっていました。世の中が求めているのは「仕事」それも「良い仕事」なのです。従業員も「良い仕事」をしたいのです。数字をつくるために「何をするか」という考えは本末転倒です。繰り返しますが、会社の目的は「お客さまに良い商品・サービスを提供して社会に貢献する」「働いている人が活かされ幸せになる」ことです。数字をつくることではありません。それをはき違えてしまうと、お客さまは単なる数字をつくるための手段になってしまいます。大切なことなので繰り返しますが、数字とは良い商品・サービスを提供したことに対するお客さまの評価です。

 

小宮一慶氏のコラムより.