西欧のエリートと日本のエリート

西欧のような明らかな階級社会であれば,たとえ形式的には競争という形をとっていても,選抜方法自体の不平等さが目に見えている.だから競争に勝ち残った人々は,勝ち残ったという事実だけでは自分の地位を正当化できない.自分がその地位にふさわしい人間であることを目に見える形で積極的に示さなければならない.そのため、「高貴な義務」(ノブレス・オブリージュ)という観念がうまれる.だから,貧乏人に優しくしたり,進んで社会のために身を投じたりする.一方の日本では,試験を勝ち抜いた人達があたかも「この結果は自分の実力で手に入れたものだ」と思い込み易い方式になっている.そのためノブレス・オブリージュもエリートとしての責務感もない、単なる既得権益層としてのエリートである.
Chikirinさんのブログより.西欧の金持ちたちが社会奉仕に熱心なのは理由があったんですね.なぁ〜んだ.