2009-01-01から1年間の記事一覧

世界の自動車産業

世界市場の収縮は,財務体質と製品力の弱い自動車メーカーを,経営危機に追い込んだ.米ビッグスリーは今,子会社や部門売却で危機をしのぐ.その買い手の多くに,中国・インド・ロシアなど新興国の自動車メーカーや資本が関与している.これは新興国の比重…

製造業の復活が必要

不況になると必ず「内需拡大」「外需依存からの脱却」が叫ばれる.しかし,肝心なのは,豊かな国民生活の実現だ. 資源の乏しい日本が,安定的に経済成長を続けるには,製造業の活性化が必須条件.法人税率の引き下げ・減価償却期間の短縮・事業承継に関する…

象牙の塔に染まったんじゃねぇ...

大学や研究機関の「ポスドク」と呼ばれる任期付き博士研究者(ポストドクター)を採用した企業に,1人あたり480万円支給――.科学技術振興機構が29日,対象企業の募集を始めた.不安定な立場のポスドクの就職を促すための緊急措置だ.文部科学省の事業…

やっぱり義が根底に

現在,グローバル企業に求められている社会的責任の概念が,すでに250年以上も前から日本には存在していました.近江商人の「三方よし」の理念です.「三方よし」の精神は,日本全国を市場として,広域に活動した近江商人によって広められ,「売買当事者だけ…

歴史を学べば誇りも持てる

世界中が認める日本の強さの根幹は,国民の勤勉さだと思います.それは明治維新で見せた変革実行力や,第2次世界大戦後のめざましい復興力を見ても明らかなことでしょう. 特に若い人の自信のなさはどこから来るのだろうかと心配になります.私は日本の若者…

人件費が上がれば変わらなきゃ

米国ではクライスラーに続き,GMが破産法の適用を申請した.しかし,経営破綻に至らずとも,いずれGMは縮小せざるを得なかったと思う.ハイブリッドのような高度の技術を使う車以外,生産コストでは新興国にかなわないからだ.労働コストの高い米国はす…

人が減ればCO2も減る

製造業各社が魅力ある製品を開発し,国際競争力を高めれば輸出はまだ増える.そうなると国内の生産量も,エネルギー消費も増大する.逆に環境税などエネルギー多消費型産業が成り立たなくなるほど負担を重くすれば,彼らは事業から撤退もしくは拠点を海外に…

郵政問題

今回の問題の出発点は,かんぽの宿の資産一括売却問題である.たたき売り価格での一括売却は不透明だという指摘を含む業務改善命令に対して,24日にも提出される報告書において西川社長はすべてを透明にできたかという点をこそ問うべきではないか. これは国…

今の時代でも義・誠

仕事と向き合う姿勢は,単に業務上の努力だけではなく,人間としての礼儀や仲間との協調性などの基本動作を身に着け,「義」「至誠」などの基本的な価値観を持ち,行動することで生まれると思います.明確なコアバリュー(基本的価値観)を持ち,愚直なまでに…

税金で搭乗率保証

おそらく地元にとっては,採算が合わないと分かっていても空港を持つことは一つのプレステージになっているのだろう.愚策の極みといってもよい.乗客が一定数確保できなければ,税金で「搭乗率保証」する地方自治体も出てきた.(新聞コラムより) バカだね.

さすがだ,帝人

「技術革新に基づく新事業の創出が,持続的成長のために不可欠」(帝人の大八木成男社長)という哲学にのっとり,新規事業にも参入する.具体事例が次世代型太陽電池や,明るくコントラストが高いという画質上の特性を持つ,有機EL(エレクトロルミネッセ…

前提あっての自由

私たち一人ひとりがめいめいに好きな仕事や活動を始めたらどうなるか.秩序が乱れ社会の機能がうまく働かなくなると考える人もあるだろう. 「自分が能力を全開にして本当にやってみたいことというのは,尊いではないか.100人の中でそれぞれが自分のやりた…

特許新時代

知的財産の先進的なマーケットといえば,なんと言っても米国.英語は世界共通の商売言語.しかも今,オークションなどの形で特許を売り買いするマーケットが作りあげられつつある.そのマーケットは最も開かれたものだ.(新聞記事より)

迷ったときの男気

山森さんが物事を決断する決め手は,道が二つあったら,より難しい方を選ぶこと.そこの根本にあるのは強い男気だ.(山森大輔氏のコラムより)

大人こそ夢を

大人こそ子供以上に夢を描くべきです.なぜなら,大人のほうが広い視野に基づいた創造力を持っているからです.仕事柄,社会で活躍し注目されている社会人の方々とお話をする機会が多くあります.夢について質問をすると,仕事の夢やプライベートの夢を次か…

理系センスの必要性

他人の専門領域には踏み込まないという不文律が,私たちにはあるかもしれない.欧米や中国には理系の人が多いそうだ.その彼らが,コミュニケーションの重要性を知ってトレーニングするから,産業に力が宿る.(竹内薫氏コラムより)

企画作成時の心構え

いい企画を立てるにはどうすればいいか.仕事の上で常に悩む課題です.僕は,自分でこれがやりたいと考えるのではなく,こうすればみんなが喜ぶだろうと思い巡らせることが企画だと思っています. 仕事の基本は,その商品やサービスを自分が愛せるかどうかだ…

金の使い方

たとえば,年金不払いなど社会保障の問題である.膨大な経費を費やして正確を期すより,支払いを先行する方が,費用対効果としてより良いのではないかとさえ思える.あれほど簡単に定額給付金をまいた政府が,この点では極めて慎重なのも奇怪なことである. …

司法の迷走

この数年,特に気になるのが司法判断の在り方だ.村上ファンドやライブドア事件がその典型だが,明らかな経済犯罪として立件できるかどうかより,社会的制裁の意味で立件しているのではないかと感じるケースが多々見られる. いわゆる「ヤミ金融」会社の摘発…

L字回復

景気が「V字」形の急回復の道をたどるという期待感はない.年内は「L字」形の横ばいが続き,経済対策の効果も出てくる年末には徐々に回復軌道に乗る,というのが国際機関などの楽観的な見通しだ. 当面警戒すべきは,デフレと雇用の悪化だ。雇用悪化→消費…

「派遣村」を運営した湯浅誠さんが,貧困層の選択肢は五つあると講演で語っている. 実家に頼る 「NO」と言えない労働者になる ホームレス化 自殺 犯罪 「ほったらかされた人も生き続けるから,お金も手間も余計にかかる社会になる」と言う.効率を求める…

最近の採用

企業の採用はたいていエントリーシートの通過に始まり,何度か面接を重ねていく.1次・2次といった早い段階では入社10年目以内の若手面接官が担当し「一緒に働きたい学生か」などを見る.3次など中盤になると人事部長クラスが協調性・論理的思考などを…

将来のためにカネを使え

新聞のコラムより. 15兆円規模の補正予算はまさにバラマキの様相を呈しているといわざるを得ない.たとえば,その中身を見るとエコカーや省エネ家電製品などの買い替え補助のためにかなりの規模の財源が手当てされている.いくら景気刺激のためとはいえ,こ…

ひずみ

東京都市大・白木先生のコラム. Siは原子オーダーでの加工が見えてきた.今までは邪魔者であった「歪」を積極的に利用しようとしている.Geの導入に,ゲート酸化膜はSi酸化膜から他の高誘電体材料へ. Siに異種物質・異種材料を融合することで,新しい時代…

禁治産国 日本

麻生政権が打ち出した日本の15兆円余りの財政負担を盛り込んだ景気対策に対して,米国経済紙は「自殺行為」と評した.IMFも,次のようなシニカルな見方をしている. まず,政府債務の大きな国,例えばGDP比で60%にも達する欧州では、財政からの景…

違いを受け入れる力

日本に閉じこもっていないで,違いを受け入れる力をつけに海外へ出てこないかと.それが必ず抜きん出たコミュニケーション力を育て,一生の財産を手に入れることになるだろうから,と.

KIDの言葉

どんなにたいそうな仕事をしていても、やっていて楽しくないとダメなんじゃないかと俺は思います。でも好きなことに対して努力するのは当たり前。お金がなかろうが壁にぶち当たろうが、好きなことのためなら耐えなきゃ。好きなことがあるって、それだけで才…

自分の仕事をつくる

人から引き出すには,できるだけ自由に自発的に仕事をしてもらうこと.そして逆説的であること.その仕事の価値や意味を問い続けること.不可能に思えてしまうようなことを提案して,オープンフレキシブルにね. 中途半端な掘り下げはマスターベーションと評…

一流の人は空気を読まない

空気を読めないよりは読めたほうがいいのに違いはないが,空気を読んでばかりいては仕方がない. 空気を読んで,周りに合わせているだけでは一流にはなれない.迎合主義のスペシャリストでしかないのである. 人がやらないこと,考えもしないことをやってい…