Teacher

私たちは「教卓の向こう側にいる人」はそのことだけで,すでに教える資格があるというルールを身体化していたからである.違いはそれだけである.それが教師たちにとっても,親にとっても,生徒たちにとっても「常識」だったからである.残念ながら,その後,私たちは大学に進学した後に「教師はただ教卓の向こう側にいるだけで,すこしも人間的に卓越しているわけではない」という事実を意地悪く暴露して,教育制度に回復不能の深い傷を与えてしまった.私たちが指摘したのは「ほんとうのこと」だったのだが「言うべきではなかったこと」だった.それに気づくほどに私たちは大人ではなかった.
内田先生のコラムより.厳しい現実を指摘されてる.親が大卒になって益々,その傾向は強くなったよね.でも,教えることは独自技術.思うんだけど,教育学部だけでも卒業を難しくしたらどうなん? そしたら先生の地位も上がると思うのよね.その方が先生自身のため(尊敬されるという意味で)になると思うんだけどなー.