責任逃れな話し方をするな

「東大話法」というのは,オフィスや恋愛関係などで,ごくフツーにつかわれる“責任逃れの話法”をテーマにしている.傍観者という立場で公平を装いながら,ややこしく,そして権威たっぷりに自分が正しいと語ることで,どんなウソでも相手に納得させてしまう.「たしかにそのような議論もあるかと思いますが,私としてはまだまだ議論が足りないと思っています」.この「議論が足りない」という言葉は,政治家が好んでよく使い,なるべく決めたくないことを「議論が足りない」とか「そこまで議論が煮詰まっていない」などと言い訳をして,のらりくらりとやっているうちに塩漬けにしてしますのです.
窪田順生氏のコラムより.