自国の歴史に対する視点を持とう

日本人は,日本のことを知らないんです.例えば,日本には鎖国の歴史があった.それは記号的にはもちろんみんな覚えているんですが,では鎖国は日本にとってどんな意味を持つのか,自分の意見を語れる人は少ない.答えはないんです.鎖国をポジティブに捉えてもいいし,ネガティブに捉えてもいい.どっちでもいいから,自分なりの見解で鎖国が語れるかどうか.そういうことを考えながら生きている人は少ない.でも,考えている人は面白いですね.話が弾む.こういう人は,外国人と話しても話は弾むんです.英語ができても,話す内容がなければ,話は弾みませんからね.言葉よりも,はるかに重要なんですよ.
出井伸之氏と福原正大氏のコラムより.