時間制限を設けずにリミッターを解除すると壊れる

リミッターを解除する方法は,単純化すれば二種類しかありません.「限界の外に出ると,いいことがある」と思わせるか,「限界の内にとどまっていると,ひどい目に遭う」と思わせるか,二つに一つです.それが可能なのは,リミッターの解除の代償に「時間制限」をかけているからです.「次のインターハイまで」とか「五輪強化選手選考会まで」とか「世界選手権まで」とか.数週間,せいぜい数ヶ月の時間制限を設ける.それまでは限界を超えるトレーニングに耐える.それを超えたら「壊れる」という身体への物理的負荷のリミットを「この日まで」という時間制限に置き換える.
内田先生のコラムより.