不都合になるギリギリまで権限を分散せよ

新しいアプローチは従来の戦闘組織をガラリと変えた.指揮権をトップに集中するのではなく,現場の意思決定者にどんどん情報を与え,自主性を持たせた.「不都合になる寸前のぎりぎりのところまで権限を分散せよ」が,組織の多くで合言葉になり,迅速で的を絞った行動をとるための条件が整えられた.共通の目的によって意欲をかき立てられ,共通の意識によって結びつけられて,ネットワークはより緊密かつ多様,知的になった.結果,戦争の混乱状態の中にあっても前例のないスピードや柔軟性・有効性を発揮した.
マーク・ボンチェク・クリス・ファッセル氏のコラムより.