経営者は跳ばないといけない

三好俊夫会長は「経営者は跳ばないといけない」と言われた.自社の置かれた状況や自社の持っている資源を厳密に精査して,それでもって戦略を導きだすやり方は,誰にもわかりやすい納得のいくやり方だ.状況を客観的に分析し,それを前提として論理的に戦略を構築する.そのやり方を,三好氏は「強み伝い」の経営と呼んだ.強み伝いの経営は,客観的で論理的なので,誰も反対できない力を持つ.組織の中でも,その提案に対して,反対も少ないだろう.だが,三好氏に言わせると「そのやり方で会社を経営していると,いつの間にか,業界や時代の潮流に取り残されてしまう.会社が変化する速さよりも業界や時代の変化する速さのほうが速い」というのだ.
石井淳蔵氏のコラムより.