真理に従って生きる人は真理が守ってくれる

私たち出家した人間がとりわけ大切にするのは、ブッダの次の言葉です。「真理に従って生きる人は真理が守ってくれる」これは、淡々と真理に従って生きる人は真理によって守られる、妄想ではなく真理に従え、という戒めです。感情で生きたら負けますよということ。ブッダは人間の苦しみは普遍的なものであり、それは無常という真理を認めようとしない心の問題にあることを発見しました。そして、その心が真理を認める勇気をもつように修行することが知恵を開発することにつながり、苦しみから脱出することができる、と発見したのです。ブッダはこの方法でみずからがその苦しみから脱出してから、つまり解脱してから人々に伝えました。

アルボムッレ・スマナサーラ氏のコラムより.