成熟するまでは教える立場ですが,成熟したチームになると,変化を感じ取るのが主な仕事になります

私の理想は、監督が指示を出さなくても部員それぞれがやるべきことを考えて、実行できるチームです。
私が最初に取り組んだのは、「相談できる人」に育てることです。「今回はトレーニングAにしたいと考えていますが、監督はどう思いますか?」と自分で答えを出すところまで求めます。そのとき、それが本当の相談であると部員に話してあげるようにしています。
私は、彼らが答えを出すまでとことん待ちました。チームが考える集団になれるかどうかは、監督の忍耐強さにかかっています。
ここまで成熟したチームになると、監督が前面に出る必要はなくなります。成熟するまでは教える立場ですが、成熟したチームになると、変化を感じ取るのが主な仕事になります。
監督としてチーム状況の些細な変化を感じるために必要なのは、本気で観察することです。

青山学院大の原監督のコラムより.