現場もトップもNG

旧日本軍に関する興味深い評価を,司馬遼太郎は欧米軍人の言葉として記している.秀才中心の司令部や将校が作戦立案の上では無能であったのに,旧日本軍が強力だったのは,下士官や兵士が驚くほど強かったからだ,というのである.教科書的作戦なので裏をかくのが容易だったが,いざ戦闘となると下士官や兵士の力で簡単には勝てなかったというのだ.同様のことが戦後の日本経済の成功過程でも言えるのではないか.
新聞コラムより.ということは現状を打破するには,司令部・将校が優秀になるか,下士官・兵士が強力になるか,ってこと.下士官・兵士を強力にするには,以前のWETな現場,さらには初等教育の見直しが必要らしい.