他者への寛容

「公民」に求められるのは,何よりもまず「他者への寛容」である.そして,それは「痩せ我慢」なしには達成しえない.自分の好き嫌いを抑制し,当否の判断をいったん棚上げし,とりあえず相手の言い分に耳を傾け,そこに「一理」を見出し,その「一理」への敬意を忘れないこと.それが「公民への道」の第一歩である.それを教えるのが学校教育の第一の,最重要の課題だと私は思っている.
内田先生のコラムより.他者に寛容でない人は,本当の意味で,人の上には立てないと思う.