自己規範

父が人を評するときによく言っていたのが「あいつには哲学がある」と「哲学がない」という言葉でした.今にして思うと、「自己規範を持っている人間」かどうか,ということだったと思います.社会がどう変化しても,戦争が起きようと,天変地異が起きようと,自分を律する規範をもっていて行動する人間と,何かあると,たちまちうろたえてきょろきょろ辺りを見回し,大勢について付和雷同する人間をそれを指標にして識別していた.
内田先生のコラムより.哲学を持っている人は,ひとかどの人たちからは一種の尊敬を持ってもらえる.普通の人たちからは「変な人」としか見られないんですがね.