1%の本物を探して

「誰が本物か」なんて,始める前はわからないから.イノベーティヴな才能というのは,それが先端的であればあるほど,既存の物差しでは測れない.だから「なんだかよくわからない人たち」に適当に資源をばらまくしか手立てがない.でも100人いれば1人は本物がいるわけで,そこに届けばいい.その人がもたらすイノベーションの余沢は残り99人分の無駄を補ってあまりあるから.でも今の日本のイノベーション支援というのは「成功することが確実な企て」にしか予算をつけない.99人に配分する無駄を惜しんでしるのです.
内田先生のコラムより.効率化の究極でしょうね.効率化なんて言ってるけど,時間軸はその一瞬だけなんですよね.将来も見越した時間軸での効率化,なんて考えようとすらしていない.株主はその一瞬の利益を求めるし,経営者は自分の在職期間の利益だけを求める.「ムダが大切」なんていうのは,そういう時間軸で考えたものなんだよね.