着眼大局,着手小局

まず自分たちの強みと弱みを知る.経営資源に限りがある以上,現実にはすべての機能をダントツにすることはできない.そこで強みとなる部分に磨きをかけて突出した性能を与え,他の部分は平凡な機能でよしとする.囲碁の世界に「着眼大局、着手小局」という言葉がある.トップの仕事も同じである.まずは現状を把握し,仮説を立てて将来のビジョンをわかりやすく示す(着眼大局).そのうえで,何を犠牲にするかという具体的な指示を与える(着手小局).しかし,トップは最初の一手を置くだけで,あとは部下の自発性に任せるべきなのだ.
坂根正弘氏のコラムより.