自分の足らないところを自覚し,部下に任せきる覚悟をする

劉邦が、戦国の世を制して、天下を統一し、漢を樹立できたのは、自分の足らないところを知って、人材を登用し、その意見を聞き入れたことだ。劉邦がリーダーと成りえた第一の素質は「聞く力」ということになる。では「聞く力」とはなにか?それは自分の足らないところを自覚し、部下に任せきる覚悟をするということだろう。劉邦宋江も、自分の足らないところをしっかりと自覚し、部下に任せて、責任を取るという覚悟があるから、部下が動くのだ。名監督落合博満氏は、本物のリーダーとはなにかと問われて「任せるところは、1ミリも残らず任せ切る」(『采配』落合博満著・ダイヤモンド社刊)と言っている。

江上剛氏のコラムより.