胆力

秀才は判断が遅い.ことの帰趨が定まったあとに「勝ち馬に乗る」ことで彼らは成功してきた.その成功体験が骨身にしみついているので,彼らは上位者の裁定が下る前にフライングすることを病的に恐れる.上から「正解」が示される前に,論拠も言い訳も立たない時点で,なお自己責任で決断が下せる人間を,統治の要所に一定数配備しておくことはシステムの保安状必須であろうと言っているだけである.身体感度と判断精度を体系的に涵養すれば「胆力のある人間」は組織的に生み出すことができる.
内田先生のコラムより.なるほどですね.ヤンチャなガキ大将みたいな人がエポックメイキングな仕事をされますもん!!