国民経済

アメリカの消費者はアメリカの車を選好することで国内産業を保護すべきだった」という国民経済的な視点からの反省の弁だけは聞いた覚えがない.ビッグ3の売る車の品質に問題があろうと,燃費が悪かろうと,割高であろうと,それが彼ら自身の雇用を支えている以上,国民経済的には「つぶしてはならない.だから,泣いてキャデラックに乗る」という選択を「成熟したアメリカ市民」はしてよかったはずである.でも,しなかった.誰も「しろ」と言わなかった.している人間を褒め称えることもしなかった.そこからわかることはアメリカには「国民経済」という視点がないということである.
内田先生のコラムより.BuyJapaneseというところでしょうか.税制優遇とかそういう制度が必要ですよね.