ポーターの競争戦略(SCP戦略)とリソース・ベースト・ビュー(RBV)

競争戦略で以前からよく使われるのが「ポーターの競争戦略」(SCP戦略)です。代表的なフレームワークが、「ポジショニング」です。業界内のライバルと比べて自社はどのような製品・サービスを顧客に提供するか。差別化した製品・サービスで価値を提供する「差別化戦略」と、他社よりも低コスト・低価格でシェアを取る「コストリーダーシップ戦略」です。

ポーターの競争戦略に対比して使われるのが、これまた有名な「リソース・ベースト・ビュー(RBV)」です。これは、ジェイ・バーニーが中心となり打ち出された「競争優位に重要なのはポジショニングよりも、企業の持つ経営資源=リソースである」とする考えです。

リソースのわかりやすい例には、人材・技術・ブランドなどがあります。

一般に日本では「この2つの戦略のフレームワークのどちらが有用か」を比較する傾向があるようです。しかし経営学の知見によれば、「どちらが重要かは、事業環境によって変わる」と考えるべきです。

 

大高志帆氏のコラムより.