頼んだことをやってくれないのは価値を伝えられていないから

頼んだことをやってくれなかったのは、相手に「自分が頼んだことの価値」がうまく伝わっていなかった可能性が高いといえます。この「価値のギャップ」を埋めるには、相手を非難しても仕方ありません。ですから、必要なのは「相手の価値観を知るための問い」をすることです。「そのやり方をしたのはなぜ?」と問い、相手の行動の裏にある考えや気持ちを知ろうとしましょう。そうすれば、相手は「自分のことを理解しようとしてくれている」と感じ、思いのほか素直に向き合ってくれるはずです。最初から「あなたなら、どんなふうにやれる?」という問いを向ければ、相手も“自分のことを考えて頼んでくれているのだ”と感じることができます。すると、同じことを頼んだとしても、「作業」以上の仕事をしてくれるようになるのです。

大嶋祥誉氏のコラムより.