実践知のリーダー

知識創造を不断に、圧倒的なスピードで起こし続けられる人材、すなわち「実践知のリーダー」の育成である。そういう人材は、(1)善い目的をつくる能力、(2)場をタイムリーにつくる能力、(3)ありのままの現実を直観する能力、(4)直観の本質を物語る能力、(5)物語を実現する政治力、(6)実践知を組織化する能力を備えている。知的機動力経営を実現するには、こうしたリーダーが組織に広く、自律分散的に存在していること、しかもピラミッド型組織ではなく、重層的な相似形構造のフラクタル型組織であることが必須だ。

野中郁次郎氏のコラムより.